ようやく、かねてから噂に聞いていたZOZO SUITSが我が家に届きました。注文してからしばらく経っていたこともあり、正直なところ「本当に届くのだろうか」と半ば忘れかけていたくらいだったのですが、玄関先に届いた箱を見て、ようやく実感が湧いてきました。話題性も高く、メディアやSNSでも頻繁に取り上げられていたアイテムだけに、どんなものなのか興味津々で、箱を開ける瞬間はちょっとしたワクワク感がありました。
中から出てきたのは、噂に違わぬインパクト抜群の全身スーツ。いわゆる「モジモジくん」のレモンスカッシュバージョンとでも言うべき、黄色地に黒いドットが散りばめられたデザインで、なかなかに強烈です。これを実際に身につけて自分の体を測定するのだと思うと、便利さよりも先に、羞恥心のほうが頭をもたげてきます。機能性を追求した結果のデザインだとは理解しつつも、やはり見た目のインパクトは相当なものがあります。
世の中には、このスーツを着たままスターバックスにコーヒーを買いに行った、というツワモノもいらっしゃったようで、その話を聞いたときには、思わず笑ってしまいました。確かに話題作りにはもってこいですが、同時に相当な覚悟も必要そうです。個人的には、そこまでの勇気は持ち合わせておらず、せいぜい自宅の中でこっそり試着するのが限界だろうと思っています。
加えて、届いた時期がちょうど真夏の暑さが厳しいタイミングだったこともあり、なかなか装着する気分になれずにいます。全身をぴったりと覆うスーツですから、通気性が良いとはいえ、暑い中で着るのはそれなりに覚悟が要ります。エアコンの効いた室内であれば問題ないのでしょうが、それでも、着替えるまでの心理的ハードルはなかなか高いものがあります。結果として、いまだに未開封に近い状態で、出番を待っている、というのが正直なところです。
とはいえ、このZOZO SUITSが示しているのは、単なる話題性だけではなく、計測技術の進化と、それによってもたらされる未来の買い物体験です。自分の体型を正確にデータ化し、その情報をもとに最適なサイズの服を選べるという仕組みは、オンラインショッピングの大きな弱点だった「サイズ選びの不安」を根本から解消してくれる可能性を秘めています。実店舗での試着が当たり前だった時代から、データをもとに自宅で完結する買い物へと、時代は確実にシフトしつつあるのだと感じます。
さらに、zozoの取り組みに限らず、巷では足のサイズや形状を精密に計測するシステムの開発も進んでいるようで、靴に関しても、サイズ選びに悩まずネット経由で購入できる時代が、すぐそこまで来ているようです。靴は服以上にフィット感が重要で、わずかなサイズの違いが履き心地を大きく左右します。それだけに、正確な足型データをもとに、自分に合った一足を選べるようになれば、通販での失敗は格段に減るでしょう。場合によっては、フルオーダーやセミオーダーが、より身近な選択肢になるかもしれません。
こうした技術の進歩を考えると、ZOZO SUITSは単なる「変わったスーツ」ではなく、新しい購買体験への入り口を象徴する存在なのだと感じます。最初は物珍しさやネタ要素が先行しがちですが、その裏には、サイズの個人差という長年の課題に真正面から取り組もうとする姿勢があり、その意義は決して小さくありません。
とはいえ、だからといって、この場を借りて試着した様子を公開する予定は、残念ながら、今のところありません。いくら技術的に価値があるとはいえ、あのビジュアルで写真を撮り、それを人目にさらす勇気は、まだ持ち合わせていないのです。いつか心境の変化が訪れる日が来るかもしれませんが、それまでは、そっとクローゼットの片隅で、出番を待ってもらうことになりそうです。
それでも、近いうちに涼しい季節になったら、意を決して一度は着てみようと思っています。実際に体験してこそ分かることも多いはずですし、そのときにはまた、新たな感想や発見が生まれるかもしれません。その日を、少しだけ楽しみにしつつ。








